KEEP OUT!!
「まぁ……」
「まぁ?」
「色々考えるんじゃないか?」
「うん」
「…………」
「…………ってそれだけ?」
あまりにも漠然とした返答に思わずガクッ、とカウンターに崩れる。
ダメだこの人。
参考の“さの字”にもなりゃしない。
「なんだ。この解答じゃ不満だってぇのか?」
「不満っていうか……」
語尾をゴニョゴニョと濁すわたしに草にぃは「まぁ待てよ」といって新しいカップを1客出すと、自分のカップ分と一緒に珈琲を注いだ。
「ほい。ミルクと砂糖」
「ありがと」
しばし沈黙。
あいかわらず客足はまったくなく、店内には珈琲を冷ます息の音とBGM、そして屋根や窓を打つ雨音だけがアンニュイに響く。
と。
どちらからともなくカップをソーサーの上に置き、わたしがふっ、と息をはくのと同時に、
「おまえの悪いところはな。答えを急ぐところだ」
そんなひとことから話が再開した。