先輩と私

2-8

私が、先輩の所に行くと何故か沙樹ちゃんも居た。

「...てる奴もそんなに変わらないと思うんだが...」
「黙れ」
「沙樹ちゃんきつっ」

何やら、ひどく激しい言い合いが行われている。微妙に目立ってるから...。

「あの〜」
「「「なにっ！」」」

沙樹ちゃんと先輩の友人2人...伸ちゃん先輩と寺脇先輩が同時にこっちを向く。うわ〜、怖い。

「お〜、息ぴったり」

１人傍観していたらしい先輩が、なんとも微妙な感じで感動している。

「なんで真理ここにいるの？」
沙樹ちゃんが先輩を無視（...先輩の声が聞こえてなかったのかな？）して、私に質問する。
「先輩にメールで呼ばれて...」

私が事情を話そうとすると先輩はお弁当箱を私に渡した。

「ごちそーさん」
「あ、はい」

私は、先輩からお弁当箱を受け取る。しっかり食べてくれた。嬉しいな。

「あっくん、なんだよ。なんか、かっこいいよ！」
「お前らな〜、こいつが心配なら行動にでろよ」

叫ぶ伸ちゃん先輩を無視して、先輩が呆れたように言う。

「あの、心配って？」
「お前が襲われてるんじゃないかっていう無意味な心配だよ」