Je t'aime?
☆
ガミくんを見送ってから私が向かったのは、職員と来客用の出入り口。
そこは職員室や事務室ばかりということもあって、昼休みにあまり生徒を見かけない。
それに公衆電話も置いてあるせいか、この付近の階段に座ってケータイで話していても問題ないようで、先生もなにも言わない。
だから私はときどき、ここに来て祐太に電話をしたりする。
昼休みのこの場所は、いつしか私の占有地となっていた。
耳に当てたケータイから、プップップッと接続音が聞こえる。
そしてプルルッと鳴った瞬間に、
『もしもし』
とつながった。
「祐太?今、平気?」
たまに仕事中だったりするから、お昼に電話するときは、必ずこう聞く。
ガミくんを見送ってから私が向かったのは、職員と来客用の出入り口。
そこは職員室や事務室ばかりということもあって、昼休みにあまり生徒を見かけない。
それに公衆電話も置いてあるせいか、この付近の階段に座ってケータイで話していても問題ないようで、先生もなにも言わない。
だから私はときどき、ここに来て祐太に電話をしたりする。
昼休みのこの場所は、いつしか私の占有地となっていた。
耳に当てたケータイから、プップップッと接続音が聞こえる。
そしてプルルッと鳴った瞬間に、
『もしもし』
とつながった。
「祐太?今、平気?」
たまに仕事中だったりするから、お昼に電話するときは、必ずこう聞く。