Je t'aime?



本当は、私の心にやましいことがあるからかもしれない。



でも、それは認めてはいけない感情だから。



だから、祐太のせいにした。



祐太は、ほんの冗談のつもりだったに違いないのに、



『…ごめん』



と謝った。



悪くないのに謝る祐太は、本当にオトナだ。



ムキになって大声を出す私のことを、どう思っただろう…。



自己嫌悪に陥りながら、私は顔を上げてムリヤリ笑顔を作った。



そして、



「いいのいいの!あ、そうだ、ウジェーヌといえばさ」



と、必要以上にテンションを上げて、さっきカラオケに誘われたことを話した。




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