Je t'aime?




こうして私たちは、石神家でウジェーヌくんの歓迎会を催すことになった。



私も紗江子も、ガミくんの家に来るのは二回目だ。



一回目は、ブラスバンド同好会を作ろうという話し合いをしたとき。



どうやって部員を集めるか、顧問は誰にお願いするか―



いろいろ話し合ったけど、結局三人のままだし、顧問も楽器を買ったとき以来、一度も来ない。



気の向くままに活動中というわけだ。



今日は突然だったにも関わらず、ガミくんのお母さんは気前よく、お菓子やらケーキやらを買って、私たちの到着を待っていた。



「お邪魔しまーす!」



と元気よく言ったのは、紗江子と私。



「ただいまー!」



と元気よく言ったのは、ガミくんとウジェーヌくん。



ガミくんのお母さんは、みんなまとめて、



「おかえりなさい」



と迎えてくれた。




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