FiFTEEN
「僕だよ。…これ、届にきた。恩田くんが練習するようにって…はい、ギター。ドンカのだから壊したら弁償ね。」

「責任あるじゃん。」

「そうだね、弁償とかにならないよーに…じゃっ!」

走って行こうとする沢木を呼び止めた。

「あっ!沢木!………ちょっと時間ある?」




玄関のところに座って、伊藤くんのことについて沢木に聞いた。


「アイツ、昔はどんなだったの?」

「…今みたいじゃなかったよ。一緒に遊んでたりもしたもん。…でも、中学1年のころに変わっちゃったんだ。のえるくんには、お兄さんがいてね、のえるくんと同じで頭よくて学年トップでさ。だけど、志望校の市穂ノ高校…落ちちゃったんだよ。100%の確率で合格できるって言われてたのに……。人ってギリギリまでどっちに転ぶか分かんないから怖いよね。…のえるくんの両親って、どっちも医者だから有名な進学校行ってないといけないんだってさ。だから、お兄さんが市穂ノ高校行けなかった分、頑張らなきゃいけないんだと思う。」

「なんか…やりたいことできないのって…おかしくね?オレら今から自由なくしてどうすんの?」

< 100 / 122 >

この作品をシェア

pagetop