FiFTEEN
「496点の学年トップです。」

「496…あと4点足りないじゃない。ちゃんと勉強してるの?」

「…」

「…伊藤くんは勉強熱心ですよ。休み時間も誰よりも頑張ってますし。」

「先生。この子がどんなに勉強熱心で学年トップでも、高校に受からなきゃ意味ないんです!…放課後だってあんな変な部活に入ってるし…これから受験なんですよ!!…必ず部活に所属してなきゃいけないなんて…」

「でも…一人だけ特別扱いはできませんし…」

「特別扱いしてくださいよ!この子をなんだと思ってるんですか!?」



上には上がいる。
自分チの母親が今マシだと気付いた。

それから…、


あいつは好きで勉強をしてるんじゃない。
ほんとはただ、普通にしてたいだけなんだ…。オレたちと同じでいたいだけなんだ。



「それじゃぁ失礼します!!」

伊藤くんの母親がキレた声で言った。

オレは影に隠れる。



伊藤くんの何か不満なそうな顔が目に入った。




「…なにやってんの?」

背後から声がしてオレは驚いた。


「うわっ!?…ビビった……なんだ、沢木か。」

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