FiFTEEN
「さぁ?でものえるくんには、今それが大事なんだよ。きっと…」


まだオレらはガキで、そんなオレらに大人は何を求めてんだ。

自由のない世界なんて…滅亡するだけだ。





帰ってからも伊藤くんの母親の言葉を繰り返して、ギターの練習も進まない。

…アイツが決めたことなのに、オレがはまることじゃない。
そんなの分ってる…




街フェスまであと3日…

『…ビューティフル 青ー春♪』

1曲全てを演奏し終わる。



滴る汗

弾き終わった達成感

そして、聞いてくれた渋谷たちの熱いまなざ…し?



いや、オレだけに冷たいまなざし…


「ちょっと、瀬名きゅん!ぶち壊し!」

「えっ!?」

「せっかくの恩田くんの声が聞こえないじゃないか!」

「へっ!?」

「あんたもうちょっと上手くなれなかったの!?」

「はぁ!?…オレだって必死に頑張ったんだぞぉ!もともとギターなんてできねぇっての…」

「はるちゃんには才能がなかったのね…勉強もできない、運動音痴、音楽もダメ。…キミは一体何が得意なの?」

「オレが知りたいわ!!」

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