FiFTEEN
「はるちゃんはアイツのことわかってるみたいだけど、オレはどんな理由であっても、アイツの言ったことは許せない。恩田くんたちに失礼だ!」

「違うんだって、アイツもほんとはギターやりたいんだって!」

「やりたいなら!…やりたいならやればいい。それだけのことじゃん。」

「でもできないんだよ。オレらがアイツがギターできるように…」

「なんでオレらがしなきゃないんだよ!…はるちゃん、意味わかんないよ…」


「…ごめん。まず、伊藤くんとこ行ってくる。」


オレは伊藤くんの後を追った。





「伊藤くん!!」

ちょうど校門を出るとこだった。

オレの顔を見ると、また歩いて行く。


「沢木から聞いた!!」

ようやく止まる。


「…親なんて関係ねぇじゃん。兄ちゃんなんて関係ねぇじゃん。…おまえはおまえだろ?」

「…おまえに何がわかんの?知ってるような口叩くな。」


そう言うと伊藤くんは校門を出ていった。


…まぁ、渋谷が怒るのも無理はない。

前のオレなら渋谷と同じことをしていただろう。


でも、なぜか怒る気がまったくなかった。


< 104 / 122 >

この作品をシェア

pagetop