FiFTEEN
「はるちゃん、無理だって。行っても無駄だよ。時間だってないんだし…」

「大丈夫。時間には戻る!…恩田の夢叶えてやりたいじゃん!」

「…でものえるの力は借りたくない。」


だんだんイラついてきた。こんなの渋谷じゃない。



「…おまえ、部長だろ!?放送部は悩んでる人たちを手助けする部活なんだろ!?…じゃぁ、恩田がどうしたいのかわかれよ!!」

「…そうだよ、いっとくん呼ぼう!」


「渋谷くん…恩田くん、ほんとは最高の曲にしたいんだと思う。」

日向も言った。




「はぁ…わかったよ…でも、オレは言わないけどね。」

「それでいいから!早く!早く行くぞ!」


「はいはい。」


「…連れてきても来なくても時間には戻ってきてよ!」

控室から出ようとしたオレたちに沢木が言った。


うなづいて渋谷と伊藤くんチへ急ぐ。






そのころ伊藤くんチでは…

ダイニングルームで、伊藤くん・伊藤くんの母親・伊藤くんの兄ちゃんが昼食を食べていた。


一足先に食べ終えた母親が言った。

「昨日、ギターの音が聞こえてたみたいだけど、勉強してるの?ちゃんと…」

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