FiFTEEN
オレはサックスをしたことがあったから、サックスを吹奏楽から借りて吹いた。

津賀はリコーダーが得意で、コーラスも担当した。

日向はピアノをしていたと言っていて、キーボード。


渋谷は…マラカス&ダンサー?


けど、ギターのないサンダーサンの曲は、なにか物足りない気がした。



「みんな休憩!」

ドラムの沢木が言う。


話題はサンダーサンの結成について。


「オレがみんなを誘った。」

「恩田くん、そんなに音楽好きなんだ。」

「うん。」

渋谷はさっきの曲のおかげで、恩田への緊張がとれたみたいだ。


「それで僕たちも恩田くんの熱い気持ちに心打たれて、加入したの。」

沢木が言った。


「オレは…見た目、体でかいし顔も怖い。そのせいで変な噂まで流れてる。でも、オレにだって誰にも負けない夢がある。…それはみんなと変わらない。」


恩田の噂なんて嘘じゃん。
だってコイツこんないいやつだもん。

…こんなハッキリと自分の夢を言えるなんて、オレにとっては羨ましいことで…恩田みたいに夢を言えるなんて今なんて誰もいない。

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