FiFTEEN
「多分…誰もやってくれないよ。みんな僕たちのこと変な目で見てるもん。」

沢木が言う。


「でもさ…」


と、いいかける渋谷の言葉に、

「瀬名。」

と、恩田くんがさえぎった。


「おまえギターやれ。」


「へ?」

「ギターやれ。」

「いや、無理。」

「やれ。」

「うそっ、やだ!絶対やだ!」

「今こそ立ち上がれ!はるちゃん!」

「うっさい!バカ!」

「はるちゃん、やりなよ!」

「うっさいハゲ!」

「ハゲてない…」


「そうだよ、瀬名さんがやりゃいーんだ。…ドンカ、教えてあげて!」

ダイアナが言うと、ドンカがオレの腕を引っ張って、ギターを持たせた。

「待って!なんでオレ!?」

「アタシから見れば、あんたは素質ある。」

「マジ!?やだよ~!!オレ!」

『頑張れ!』

3人は声をそろえて言った。

いや、夢は応援するけどね…街フェスにギターとして出る気はまったくないんだよ…



↑ちなみにこれは昼休みの出来事で、今日の放課後は待ちに待っていない三者面談があります。
よりによってあの、母親が来るのである。


そして今、隣に怪物は座ってる。濃い化粧をして…

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