FiFTEEN
「…あのね先生…私はこの子が高校に合格しようがしまいがどうだっていいんです!ただね、ただ、何かしたいことがあるならそれに向かって努力してほしいのよ!高校に行かないで何かしたいならそれに向かって行けばいいし…高校に受かりたいなら勉強をすればいい!…今やってることを言い訳にしてほしくないの!」

「は、はぁ…」


「ちょっと…先生困ってるよ。」

「あら、やだ。すいません…熱くなりすぎました?」

「あ、いや…遥斗くん。いいお母さんだね…」

「やだ!先生ったら、そんなことぉ!」

「…そうですか?」

「あんたは黙ってなさい!」


目がこわっ…
後で覚悟しておこう。





教室から出ると、D組に伊藤くんが入っていくのが見えた。隣りには綺麗な人。多分、伊藤くんの母親だ。


「先行ってて!」

「は!?なんで!?」

「いいから!」


母親は首をかしげ、階段を降りていった。
オレは、抜き足差し足忍び足でD組のドアに耳をつけた。


D組担任、松原の声が聞こえる。

「このままでいけば、伊藤くんは余裕で高校に受かりますよ。」

「そうですか。…今回の順位と成績は?」

伊藤くんの母親の声。思ったより声が低い。

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