切なさの距離~友達以上、恋人未満~





「やめて…っ」


裕実が俺を振り払おうとする。

でも俺は裕実を抱きしめる腕により力を込めた。


今、離しちゃいけない。

そんな気がしたんだ。


「日向は、同じ陸上部でな。

ホントはあと2人いたんだ。


でもあの人混みではぐれちゃって。

それであそこにいたら裕実たちが来たんだ。


日向とはただの友達だ。

それ以上の関係はない。


俺が好きなのは、裕実だけだ」


俺が話し出すと裕実の抵抗は収まった。



「裕実、信じてほしい。

日向とは部活仲間。ただ、それだけだ。」


裕実は何も言わない。

それからどれくらいの間、俺たちは黙っていたんだろう。


沈黙を破ったのは裕実だった。










「……信じ…られないよ…」



















< 119 / 313 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop