山賊眼鏡餅。
「ミチコ先輩~!」

外から目黒さんが言う。


「何?どうしたの?」


「外のゴミ捨て場に、こんなものが落ちていました!」


手にとって見てみると、それはロングヘアーのかつらだった。


フルフェイスヘルメットが被っていたものだ。


「これが動かぬ証拠よ!」

私は高らかに毛の固まりをかかげ、言った。


「そんな毛……、おいらには関係ない!犯人がうちの前に勝手に捨てたんだ!」


「そんなはずはない。オード卵さん、あなたが犯人です」


「だってこんな毛、おいら知らないぜっっ」


「平田……、この毛に見覚えない?」

私は平田に毛を見せた。


「これは……!」

平田が言う。


「これは僕の毛です!」


「くっ!」

オード卵が言う。


「これは平田が合コンの時に被っていたカツラだよ……これが何を意味しているかわかる?」

「畜生」


「平田、このカツラ、合コンの後は被ってなかったよね?どこに置いてきたか、おぼえてる?」


「多分、男子トイレですね。ウルフさんたちとトイレで鉢合わせになった時に、落としたと思います」


「平田が合コンで落としたカツラを拾える人物……限られてくるよね」


「犯人が拾って、使って、おいらの家の前に捨てたんだ!」


「そもそもオード卵さん、何で私を襲った犯人の髪が長いことを知ってるの??」


「はっ」


「私は多分、一言もあなたに言ってないよね」


「くそっ」


オード卵はそう言うと、私に飛び掛かってきた。

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