【コラボ】碧きコ惑のミューゼ~黄昏の彼方~

「アルバイトをやらないか?」

軍にいた頃の上官が話を持ってきた。

「こいつに弾を一発、撃ち込めばいい。」

そして見せられた写真には、綺麗な
男のヒトが移っていた。

「ただし、ヤツは死なない。」

「それって、あたしにも殺せないってこと?」

ムッとして訊き返したけれど、
彼は答えなかった。
ふに落ちないものを感じながらも、
いつの間にかノインは
自分のかつての
お気に入りの、手入れ済みな銃と、
特殊な弾丸入りの、銃を手にしていた。
と、まぁ、こういう理由で、
ベリルという人間を追っている。

とにかく、この先の町へたどり着けば
彼、ベリルはいるのだ。
さっさと、仕事を終わらせたかった。
このまま時間が過ぎると、
自分の中の
殺人マシーンな血が、
再び呼び覚まされそうだから。










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