光を背負う、僕ら。―第1楽章―
そのため男子の友達が多いことはもちろん、女子の友達だって多い。
もちろんその女子の中には、伸一君を好きな子もいるのだけれど。
伸一君の周りにはいつも人がいた。
そして、笑いが絶えない。
そんな伸一君があたしには、いつも輝いて見えた。
太陽みたいな人。
そんなイメージがいつしか、あたしの中で生まれていた。
今まで知らなかった、伸一君の性格やちょっとした癖。
眺めている間に、それらをだんだん知っていく。
そうしていると、また伸一君を好きになっていくような気がしていた。
知らなかった伸一君のことを知ることが出来る。
この時のあたしには、それがとても嬉しいことになっていた。
それでもやっぱり伸一君に近付けないことは事実のまま変わらない。
でもそんなあたしにも、あるチャンスが巡ってきた……。
あれは、肌寒い秋に行われた席替えでのこと。
いつも通りに行われた席替え。
その席替えであたしはなんと、伸一君と同じ班になれた。
班はいつも、席順で区切られる。
伸一君の席は、窓側から一列目一番前。
あたしの席は、窓側から二列目の前から二番目。
もちろんその女子の中には、伸一君を好きな子もいるのだけれど。
伸一君の周りにはいつも人がいた。
そして、笑いが絶えない。
そんな伸一君があたしには、いつも輝いて見えた。
太陽みたいな人。
そんなイメージがいつしか、あたしの中で生まれていた。
今まで知らなかった、伸一君の性格やちょっとした癖。
眺めている間に、それらをだんだん知っていく。
そうしていると、また伸一君を好きになっていくような気がしていた。
知らなかった伸一君のことを知ることが出来る。
この時のあたしには、それがとても嬉しいことになっていた。
それでもやっぱり伸一君に近付けないことは事実のまま変わらない。
でもそんなあたしにも、あるチャンスが巡ってきた……。
あれは、肌寒い秋に行われた席替えでのこと。
いつも通りに行われた席替え。
その席替えであたしはなんと、伸一君と同じ班になれた。
班はいつも、席順で区切られる。
伸一君の席は、窓側から一列目一番前。
あたしの席は、窓側から二列目の前から二番目。