光を背負う、僕ら。―第1楽章―
すると同時に、伸一君もあたしを見た。



おかげで目が合ってしまい、体が緊張して固まってしまう。



伸一は優しく話しかけてきた。




「俺も、書いてもらっていい?」



「…うん。」




たった一言そう答えるだけなのに、答えるまでの時間がとても長かった気がする。



返事を聞いたあたしは、順番に二人の名前を書いた。



最初は、班長である伸一君の名前を書く。




好きな人の名前を書くのって、なんだか緊張する…。




またドキドキしながら、出来るだけ丁寧に書いた。



そして次は、副班長である達也君の名前を書く。



こちらも出来るだけ丁寧に書いた。



そして次は、休んでいる真奈ちゃんの名前を書く。



そして最後に、自分の名前を書いた。



次は、班目標を書かなければいけない。



あたしがメンバー全員の名前を書き終わるのを見計らって、伸一君が言った。




「どうしよっかなー、班目標。」



「“みんな仲良くしよう”でいいんじゃねぇか?」



「えー…。なんか、シンプルじゃん。」



「じゃあ伸一、なんかいい班目標思い付いたのかよ?」



「それは…。」




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