光を背負う、僕ら。―第1楽章―
一人でポスター一枚を書き上げるのは結構大変だったけど、いざ書き終わると達成感をすごく感じて、気持ちは清々しかった。




「お疲れ様~。」



「サンキュー。」




二人がそう言ってくれて、さらに達成感を感じられた。



それ以上になんだか、嬉しかった。



嬉しさに浸っていると、伸一君が出来上がったポスターを見てポツリと言う。




「なんか俺ら、運命だなぁ。」




伸一君は見ていたポスターをあたしと達也君に見せる。



あたしも達也君も、何が?というような表情でポスターを見る。



けど、何回ポスターを上から下まで見ても、伸一君のいう「運命」という言葉の意味はわからなかった。




「何が運命なんだ?」



「えっ?わかんねぇの?ほらっ、よく見てみろよ。メンバーの名前をさ。」




伸一君が達也君にそう言うと、達也君はもう一度ポスターをまじまじと見た。



あたしも同じように、ポスターに書かれた名前に目を通す。



しかし、一体それが何を意味しているのかは、まったくわからなかった。



…とその時、達也君が「あっ。」と声を発した。





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