あなたのペット的生活


なんとかして笑わせたい。

ガキの頃からそうだった。




今、ここに何か笑えるもんはないかとあっちこっち動いて探すが、いいのが見つからない。

かと思えば
「ふふ……」
って小さく笑う乃亜の声が聞こえてきた。



「……孝ちゃんの、バーカ」


笑いながら言うもんだから、助かったとホッと一息……。
って、誰がバカだ。



「アァン?!お前生意気」



俺を困らせた分も込みでデコピンを食らわせる。



「痛っ!!」

「お仕置きだ」



少し赤くなったデコを両手で押さえつつ、
「ちぇっ」
っと呟くと乃亜はそっぽを向いてしまった。




なんだ、こいつは。

反抗期か?!




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