あなたのペット的生活
「おいおい。なんだその態度は……」
横を向いた乃亜の頬を両手で挟むと、無理矢理に俺のほうを向かせた。
言っておくが、俺は言う事を聞かないような反抗的な奴は嫌いだ。
従順になんでもきくような奴がいいんだ。
だから、無理にでもこっちを向かせてやる。
俺の方へ向かせると、なんでか乃亜の顔が赤くなってる気がした。
また熱でもでたんじゃねーの?
「言え。俺、お前になんかしたのか?」
乃亜の黒い瞳が小さく揺れている。
「お前、ガンたれてんじゃねーよ」
年下の癖に生意気な。
「孝ちゃん?」
「お前、下僕の分際で無視してんじゃねーよ」
「……あ」
「『……あ』って何だ?お前、忘れてただろ」
「へ……へへへ」