あなたのペット的生活
「本っ当に何もなかったんだな?」
「うん」
「んじゃ、俺自分ん家に戻るわ。
今日カテキョーだからな、すぐに学校終わったらすぐに帰って来いよ」
「はーい」
何があったのか隠すつもりなら、俺はその嘘に付き合ってやるしかない。
俺はそのまま立ち上がり、立川家を後にした。
そのまま自分の家に戻ると水を一杯だけ飲み、そのまま自分の部屋に向かった。
明るい陽が窓を貫いて眩しくて、俺はカーテンを思いっきり閉めた。
そのままベッドにダイブし、再び眠りの世界へと落ちていった。
「♪〜〜♪〜〜」
激しい着うたが枕元で鳴り、頭の中もがんがんと鳴り響き、不快感を感じて目をうっすら開けた。
止むことをしらないケータイはフルコーラス流れ続けても止まらない。
「チッ」
誰だよ。
ようやくケータイを開けて、長々と電話をかけ続けてくれた人物の名前を確認する。