あなたのペット的生活


「本っ当に何もなかったんだな?」

「うん」

「んじゃ、俺自分ん家に戻るわ。
今日カテキョーだからな、すぐに学校終わったらすぐに帰って来いよ」

「はーい」



何があったのか隠すつもりなら、俺はその嘘に付き合ってやるしかない。


俺はそのまま立ち上がり、立川家を後にした。



そのまま自分の家に戻ると水を一杯だけ飲み、そのまま自分の部屋に向かった。



明るい陽が窓を貫いて眩しくて、俺はカーテンを思いっきり閉めた。


そのままベッドにダイブし、再び眠りの世界へと落ちていった。





「♪〜〜♪〜〜」


激しい着うたが枕元で鳴り、頭の中もがんがんと鳴り響き、不快感を感じて目をうっすら開けた。


止むことをしらないケータイはフルコーラス流れ続けても止まらない。



「チッ」



誰だよ。

ようやくケータイを開けて、長々と電話をかけ続けてくれた人物の名前を確認する。





< 217 / 422 >

この作品をシェア

pagetop