あなたのペット的生活


『もしもし?岩熊くん?』

「……はい」


『こんな時間に悪いんだけど、今日、夜にバイト出てきてくれないかな?
今日、来るはずだった子が熱だしちゃったみたいでさ……』


「……分かりました」



今度の電話の相手はバイト先のファミレスの店長だった。



『本当?助かるよ〜。じゃあまた後で』



用件を素早く伝えると店長はプツっと電話を切った。




ツーツーツーと機械音が耳に残る。





「チッ」


バイトが入っちまった。

ってことは乃亜にカテキョー中止って言っとかねーとな。



なんてぼんやり考えながら自然と落ちてくる瞼に逆らうことができず、そのまま、また眠りについた。








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ふと気付けば昼の2時。


だいぶ気分もマシになってきたようだ。





「ふぁ……」

たくさん寝たはずなのに欠伸……。



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