不良の法律~Judge Town~
ジャッジタウン
未成年の楽園であり、不良の楽園でもある場所…それがジャッジタウン。

この町で暮らす者はいかなる社会的法律も関係なく、町自体の法律が全てな場所…法律とは本来、人の尊厳や暮らしを守る盾であり、無くてはならないものなのに、この町では法の加護は皆無だ。

弱肉強食の世界。野生に生きる動物がごとく、生活をする場所である。

そんな町では、小さなイザコザは日常茶飯事であり、理不尽な暴力で溢れかえっている…はずだった。でも、そうではなかった。

人間には知性があり、理性がある。皆が皆やりたい事だけしていては、たちまち、町として機能しなくなってしまう事は誰もが理解をしていることだった。

そこで俺達は、最低限の生活が確保出来る様に、しっかりとした組織を複数作り、対等な関係性をもって、ジャッジタウンの治安を保ってきたんだ。

そんな中で起きたのが今回の事件。安定した治安を保ってきたと思っていた俺達の裏をかき、内部からの攻撃で、不安定だった組織間の関係性を簡単に壊してきたのだ…。

今回は敵側の準備不足があったのもあり、何とかやり過ごす事が出来たが、次はどうなるかは正直わからない。

俺はこの一ヶ月、中学生地区でしっかりとした土台を作るべく、改めて行動を移したんだ。
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