*桃色キス*短編
「ああ"?なんだよ、てめぇ、執事は引っ込んどけよ」


郁斗はあたしの前に立つと声を低くして言った。




「引っ込めるかよ、このメイドさんは俺んもんだ」

ドキン!!

「い、郁斗君…?」


店内が一瞬シンッ…となった。

郁斗君が振り向いて、あたしを見つめる。

「詩羽さんがずっと俺を
避けてたのは、俺がメイドさんなんてダメだ!って言ったから?」

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