ジェネシス（創世記）

バラモン教（婆羅門教）

　紀元前一五００年頃、アーリア語族はインダス文明（紀元前二五００年～紀元前一八００年頃）の衰退後、西北インドから侵略し勢力を拡大してきた。

　紀元前一三世紀頃、アーリア語族は司祭階級（バラモン）を最高位に置き、階級制度（カースト）の原点を作った。

バラモン（司祭）、クシャトリア（王族・武士）、ヴァイシャ（庶民）、シュードラ（奴隷）と呼ばれる四姓の身分制度だ。「ベード（知識の意味）」を聖典とし、それは神々の賛歌、詩歌、祭祀の実務、災厄を除く呪法を集めた書物とされる。

　多神教ブラフ（創造神）・ブィス（太陽神）・ジブ（破壊と制圧の神または生殖の神）を祭った。さらに、七福神（大黒天、毘沙門天、弁財天、福禄寿、布袋、寿老人、恵比寿）が広まった。

少なくとも、彼らの宗教には「開祖」という人物は存在しない。また崇拝する神が祭式によって変わることがあり、「交替神教」とも呼ばれた。

　紀元前六～五世紀頃、バラモン教から「仏教」が起こり、さらに紀元前三二０年頃、インドのマウリス朝にて「ヒンドス教」が発展していった。

その後、紀元九世紀になってから急速に、インドから布教するようになる。そんな夢を、私は見た。