蝶々結び
居間に行くと、上杉先生と創太が座っていた。


「おっ、七星」


「何してるの……?」


「あ、お邪魔してま〜す!」


「プッ……!」


今更挨拶をした上杉先生が可笑しく思えて、つい吹き出してしまった。


「可愛いじゃん♪」


「うん、確かに可愛いやん♪」


「えっ!?」


あたしの顔を見て、上杉先生と創太が褒めてくれた。


「そんな事ない……です……」


恥ずかしさに俯きながらも、男の人から可愛いなんて言われた事に心が弾んでいた。


あたしの心臓は、ドキドキしている。


お世辞だよね……?


でも、何だか嬉しいっ……!


さっきまでは寝ている所を見られて怒っていたハズなのに、あたしは単純なのかもしれない。


鏡を見なくても、自分が満面に笑みを浮かべているのがわかる。


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