ツンデレ姫とニコニコ王子
「あぁっ、姫奈ったらラブラブ❤」

舞李が私をからかう。

「ち、違う!」

「そっかぁ、姫奈はやっぱり・・・・。」

美麗もニヤけて言う。

「ち、ち・・・・・。」

「違うのーーーーーーーーーっ!」

_キーンコーンカーンコーン

私が叫んだと同時にチャイムが鳴る。

そして、私達はあわてて席に座った。

「ってか、姫奈ちゃんって超シャイっぽい♪」

・・・は。

「別にそんなんじゃいない。」

来ました、私のお決まりの動作!「冷たくする」

好きで冷たくしてるんじゃないんだけど・・・。

「素直じゃないなぁー、もう。」

そう、ただ素直じゃないだけ。

素直にでもなれば・・・。

_ガラッ

先生が入ってくる。

「みなさん、緊急連絡です。」

クラスのみんなが静かになる。

「急遽、宿泊学習が1ヶ月早くなりました。」

確か・・・・6月だったよね?

ってことは、5月に行くの?!

この学校はなんて計画性のない学校なんだ。

別に大したとこじゃないだろうけど。。。

「2泊3日で、海水浴もありまーす。」

え・・・。

嫌だーーーーーーーーーーーーー!

「へぇ~、楽しみだね♪」

涼斗がウキウキしている。

「そう?」

私は、本音を言う。

「なので、ごめんなさい。プリントを配ります。」

そいえば、いつも1か月前に何かするよなぁー。

「何々?_宿泊学習のお知らせ_。」

何が、まことに申し訳ございませんだし。

普通なコト書くなんて誰だし。

申し訳ないんだったら、安くしろバーカ!

と、一人でブツブツ言っていた。

「姫奈ちゃん、なんか言った?」

「え、別に??」

涼斗が不思議そうに見てきたので、私は知らないふりをする。

「ねぇ、姫奈ぁ~。」

舞李が後ろから肩を叩く。

「海水浴だって、成宮君を水着で悩殺しちゃぇ~!」

「そ、そ・・・・そんな!」

ついつい、弱気になる。

「冗談、でもないけどさぁ。」


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