ツンデレ姫とニコニコ王子
「再来週辺り、買いに行かない?美麗も一緒に。」

「うん。」

水着かぁ。

最近海なんて行ってないし、行くとしてもスクール水着だったから。

スタイルにも全然自信ない。

しかも、泳げないし。

だから、海なんて嫌いだった。

今回の海はなぜか、嫌ではない。

なんでだろう。

無意識に涼斗の方に目が行ってしまう。

_パチ★

こっちを向いて天使の微笑み。

私は、耳まで赤くなりそう。

「あっれ?姫奈さぁ~ん、顔赤いよぉ~?」

また、舞李がからかってきた。

「んーっ!違うのっ!!」

小さな声で言った。

別に、私は涼斗が好きなわけじゃないんだから!

「___ということなので、お願いしますね。」

「では、私が適当に班を決めますので・・・・。」

高校生にもなって・・・・。

先生が勝手に決めるなんて変でしょ。

私なんて、友達が席の周りしかいないのに___

そんなことを思っていると美麗が

「先生、私達で決めることはできませんか?」

とキッパリ言った。

「そうねぇ、時間がかかると思うからねぇ?」

やっぱり駄目かぁ。

「そうですよ、私達高校生なんですよ?!」

舞李も強く言う。

そのあとに、みんなもそーだと騒ぐ。

「・・・・じゃあ、みなさんで決めるということにしますか。」

「ヤッターー!」

みんなが叫ぶ。

「ヤッタね、姫奈ちゃん♪」

「何が?」

・・・・・。

うぅー。

本当は喜んでるんだけど。。。。

「では、今週中に決めましょう。そして、来週から色々話しあうので。」

ってか、どこ行くの?

プリントを見てみる。

場所・・・・・沖縄。

沖縄かぁー。

「お、沖縄ぁぁっ!?」

「どうしたの?」

・・・・・ハッ!

つい叫んでしまった。

「な、なんでもない!」

フンと言ってそっぽを向いた。







< 28 / 38 >

この作品をシェア

pagetop