ツンデレ姫とニコニコ王子
「では、改めて授業を始めるので教科書を配ります。」

「ねぇ、油性ペン持ってる?」

舞李が言った。

「持ってるけど・・・・。」

そういうと舞李は私のペンを取った。

「ちょい、かぁ~して♪」

「いいよ。」

むーっ。。。。

「全然っいいよ?」って可愛く言う日はいつ来るのだろうか。

「てヵ、姫奈って可愛いよ。」

「はい?」

「うん、絶対可愛い。」

か、可愛い?

「美麗は、美人じゃん?」

わ、私は美人でないとでもいうのか。

まぁ、元がこの顔だから。

仕方ないといえば、仕方ないけど・・・。

よく考えると、舞李だって美人じゃない?

「いいなぁ~、私の周りにはイケメンやら美人やら。」

「いや、私はキモいから__」

回ってきた教科書を後ろに渡す。

イケメンって誰のこと?

・・・・すずと?

いや、違う違う・・・・。

舞李がニヤッっとした。

「ねぇ、成宮くぅ~ん。姫奈って可愛いよねぇ?」

「ば、馬鹿っ!何聞いてるの!?」

まぁ、いいじゃん?見たいな顔をする。

ドキドキ_

涼斗がこちらを向く。

目をそらして、私は下を向いた。

「うん、姫奈ちゃんは可愛いよ。」

ドッッキッ__

「ほぉ~ら、ね?」

「ま、舞李っ。。。。。」

「はい、名前を書いちゃって!」

名前を書こうとするが、舞李が使用中。

待ってるかぁ。

「あれ、ペンないの?」

涼斗が私に聞いた。

「いや・・・・今、舞李・・・。」

「そうなのー、姫奈ないんだって!」

ま、まりんーーーーーっ!

「じゃあ、貸すよ?2本あるから♪」

私にペンを差し出した。

「あ、あ、あ・・・・・りがと。」

プシュゥーーーー////

顔が赤くなっちゃいそう。

「はい、では教科書等の説明をします。」

説明なんてしなくていい。

そう思って全く話を聞かなかった。

寝ているふりをした。

まぁ、うっすら目を開けて涼斗を見ちゃってたけど。

どうして見ちゃうんだろうな。

璃憧姫奈。

現在もやもや中。








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