ツンデレ姫とニコニコ王子
そいえばさ、姫奈ちゃんに朝会ったでしょ?」

涼斗が私に話しかける。

「そ、そーだね。」

「どこに住んでるの?」

「どこって・・・・。」

えと、、、、えと、、、

男の子にこういうことって教えていいのかな?

ま、まさか家に押し掛けてくるとか。。

そして、そして・・・・・。

「あの、姫奈ちゃん??」

_ドッキーーーーーー!

「に、に、日本に住んでる。」

「・・・・・・・。」

沈黙___

「パニックになった矢先、日本というなんとも馬鹿な回答を・・・・!」

「プハッ!」

涼斗が笑った。

「アハハッ、姫奈ちゃんって・・・。」

・・・・ドキドキドキ

私って・・・?

「意外に変なことを言うんだね。」

ガーン・・・・

「ち、違うの!」

「大丈夫だよ、誰にも言わないし。」

「すずとーーーーー!」

からかうように涼斗は笑う。

「とりあえず、カルピス飲んで♪」

グイッっとカルピスを私の顔の前に近づける。

「あ、りが、と////」

_っ!

言葉がよく分からないところで区切れたよね、今。

「アハッ、どういたしましてっ♪」

涼斗は機嫌良さそうにニコニコしていた。

私の前だけで、この笑顔を見せてくれればいいのになって思った。

なんていうか__

特別・・・・ってことかな?

そのまま、カルピスを飲みながら

涼斗がほかの子と話している姿を見ていた。

ちょっぴり、あまずっぱ~~~い味のカルピス。

それは、この一生で一番美味しいカルピスな気がした。

_キーンコーンカーンコーン

「では、学活を始めます。礼__」


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