ツンデレ姫とニコニコ王子
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「姫奈ちゃん。」

「す、すずと?」

「__っ!?」

「ちょ、どうしたの・・・涼斗?」

私に抱きついた。

「姫奈ちゃんの事が好きなんだ。」

・・・・へ?

「絶対に離さないから。。。。」

胸が苦しくなるほど、抱きついてくる。

_ドキドキドキ

「あ・・・あの、涼斗・・・・・。」

「ん?」

二人は見つめあう。

「私も・・・涼斗のこと・・・。」

ちょ、私・・・何言ってるの!?

「す・・・・き。」

_ドッキーーン!

あまりにも恥ずかしすぎる光景。

「姫奈ちゃん・・・。」

涼斗の距離がどんどん近くなる。

唇が触れるか触れないかの時だった。

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「・・・・ちゃん?」

私の知ってる声がする。

「姫奈ちゃん?」

_ビクッ!

「え、あ・・・。」

目の前には涼斗。

「へっ、あっ!!」

今の・・・・

夢ぇぇっwwwwwww!?

・・・・・なーんだ。

ん・・・・・?

なんだって何、私。

どーしたの、私?!

なんで、なーんだなのぉぉ!?

夢じゃなければよかったような言い方!

一人であたふたしていた。

時計を見ると、もう6時半。

周りを見渡しても誰もいない__

ハッ・・・・・・!

美麗と帰る約束だった!

「み、美麗・・・は?」

「美麗?あ、北神さんって子?」

私は、頷く。

「一緒に帰ってあげてって言われて・・・。」

「ふ~ん。」

じゃあ、美麗帰っちゃったんだ。。。。

え?

一緒に帰ってあげて!??????

ってことは、一緒に帰るのぉwwwww?

「さ、帰ろっか♪」

「うん。」

そのまま、涼斗の後ろに続いて歩いた。
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