ツンデレ姫とニコニコ王子
「俺達さ、昨日初めて会ったんだよね?」

「うん。」

そうだよね、昨日初めて会ったのに・・・・。

恋しちゃったんだね。

高校に入って1日が短く感じて。

あっという間に、涼斗を好きになってしまった。

「歩こっか?」

「うん。。。」

少しでも・・・・・。

涼斗といる時間を長くしたい。

そう思ってしまった。

何思ってるのーーーー!?

私は・・・・・。

涼斗は、そんなこと思ってないかもしれない。

そしたら、悲しい。

どうせ、こんな可愛いくない奴なんか知らないと思うけど。

ふと、下を見ると涼斗の歩いている下に何かがいた。

ん・・・?

は、猫!?

なんで、こんなところに猫がいるの???

子猫かなぁ・・・?

てか、涼斗は気付かない訳!?

「あ・・・・そいえば、姫奈ちゃ・・・・。」

涼斗が振り向く瞬間、足が子猫を踏みつけそうになる。

「だ、ダメ。すずとっ・・・・!」

涼斗足を止めようとした時。

_ドサッ

・・・・・・え。

涼斗を押し倒してしまった。

なんか、今日の朝もあった気がする。

「・・・・姫奈ちゃん?」

・・・・涼斗と目が合う。

_ドキ☆

「あ!ご、ごめん・・・・。」

顔が一気に赤くなった。

さっと、涼斗上から降りる。

「ね、猫がいて・・・・。」

「猫????」

涼斗が周りを見た。

「いないよ・・・・?」

へ・・・・!?

だって、そこにいたじゃん!

「うそ。」

_ニャ~

・・・・・。

「今、聞こえた?」

「・・・・・うん。」

恐る恐る、下を見る。

私の真下に猫がいた。

「あーーーーっ!」

危なく踏みそうだった。

「この猫だよ!」




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