准教授 高野先生の結婚

「じゃあ……“モフモフ”」

「えーっ、そういうのアリですかぁ?」

「うん、アリアリ。次は君の番で“フ”」

「フ、フ……“フランソワ”」

「ダメだよ」

「何でですか」

「だって僕がさっき“モフモフ”って言っちゃったから。同じのはダメ」

「同じって……フランソワはモフモフ?だから??って、どういうルールですか!」

「そういうルールですが?」

悪びれもせず答える彼に仕方なく今度は私が次の言葉を考える。

「フランソワ以外で“フ”でしょ……それじゃあ……“フムフム”」

「“フムフム”?」

「そっ、“フムフム”。私の話を一生懸命聞いてくれる寛行さんです」

いつだって真剣に私の話に耳を傾けてくれる寛行さん。

楽しいことや嬉しいこと、時には悲しいことだって、

まるごと全部受け止めて分かち合ってくれる人。

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