焦れ恋オフィス
「高橋専務が一緒の時もあったよ…。あの頃、相模さんをうちに引き抜こうって本気で動いてたから、相模さんの周りによく現れてたし…」

「入社前だろ?…そんな前から高橋専務と付き合ってたのか?」

弱々しい声が聞こえる。
普段から穏やかな声と言うよりは、明るく強い、弾んだ声で話す夏基の声と思えない。

「…夏基…、どうかしたの?今までそんな事聞かなかったのに…」

「…今までがどうかしてたんだ。逃げてたんだ」

「…」

「なぁ、俺って情けない?」

「え?」

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