焦れ恋オフィス
「私も夏芽も大丈夫だから。あまり心配しないでよ。結婚式の準備もあるんだから、悩んだりする余裕ないし」

ちらっと私を見た瞳はすぐに伏せられたけれど、暗く寂しく見えた気がした。

…夏基?

「…ま、芽依の体が大丈夫ならいいんだ。
無理せずにな…」

コーヒーを飲み干した夏基は寝室に着替えに行った。
席を立つ時、手の甲で私の頬を優しく撫でながら

「夕べも、うなされて泣いてたのがわかるぞ…この目」

苦笑しながらつぶやいた。


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