焦れ恋オフィス
それでも大学時代からのつきあいだという恋人の存在に嫉妬して何度も泣いた。

この部屋に夏基が引っ越した頃に別れた二人。

もう半年。
まだ半年。

「…芽依?」

「え?」

テーブルを拭きながらぼんやりと考えてると目の前に夏基の顔があった。

「ふぬけた顔してるぞ」

くくっと笑ったと思ったら、あっという間に顔が近付いてきて唇が重なった。

「…っ」

頭を引き寄せて、深い温かさを与えてくれる瞬間の幸せ。

ここ数日で気付いた事は多いけど、夏基と暮らす日常が私の気持ちを解放させてくれて、どんどん夏基の懐に取り込まれていってる…。
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