焦れ恋オフィス
あまりの忙しさに昼食をとる時間もなく。
開発部での打ち合わせが終わってみると、既に三時を回っていた。
さすがに集中力も切れてしまった。
片手で持てる量の図面がやたらに重い。
次の打ち合わせまで1時間。
とりあえず食堂でコーヒーでも飲むか…。
開発部を出てエレベーターを待っていると、
「忙しそうだな」
背後からの声に振り返れば、拓真。
俺と同じように打ち合わせの後なのか、ファイルを抱えて立っていた。
「夏基は開発部の打ち合わせか?」
「あぁ。やっと終わったからコーヒーでも飲んでくるわ」
「じゃ、俺もきりがついたし付き合うよ」
軽く笑う拓真。
瞳の奥に揺れてるのはきっと…芽依への気遣い。
同期の中でも特に仲のいい花凛共々、夫婦で気遣ってくれている。