焦れ恋オフィス
当然だけど、再び私の声にみんなは注目した。

「どうも…。久しぶりです」

普段から爽やかな笑顔と、仕事で必要なシステム開発を淡々とこなしてくれるエンジニアとして社内でも有名な若手。

「何でここにいるの…?」

訳がわからなくて固まっている私に、兄さんが苦笑しながら

「退職したら、何にも情報入ってこないんだな。戸部は何も言わないのか?
お前が辞めてからずっと、一人で噂に対処してるぞ」

「噂…?」

何の事だろ。
家で仕事の話はあまりしないし、会社を辞めてからばたばたしてるから、あまり夏基の会社の様子って聞いてなかった…。
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