焦れ恋オフィス
「あの部屋に引っ越してすぐに…私には合鍵くれたもんね…。
とっくに本命の女は私に決まってたんでしょ」

「今日のお前…本当にかわいい…。
どうした?

夏芽がお腹にいるってわかってから…いつも切なそうに笑ってたのに…」

「…」

多分どうして私がここにいるのか、どうして急に素直に気持ちを言ってるのか…。

夏基にはわからないと思う。

「夢見てるのか?

俺…」

力なく呟く声に、私も夢じゃないかと嬉しくなる。

夏基の顔がこんなに切なそうに歪むなんて。
そんな事ができるなんて、私ってやっぱり愛されてる…?
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