焦れ恋オフィス

薄いベージュの三人がけのソファは、ベランダから差し込む夕日に照らされて綺麗なオレンジ色に変化している。

「綺麗な色……。ちょっと高かったけど、あのソファにして良かったね」

「……そうだな。俺も気に入ってるけど、でも、突然どうした?」

「ううん、別に何もないんだけど。この半年で色々一緒に買ったね」

ぼんやりとソファを見ながら、思い出すように言葉が毀れる。

夏基と一緒にお店を巡ってはあれやこれやと買い物をした楽しい思い出が、順に浮かんできて切ない。

そして、私は、腰に回されていた夏基の腕をゆっくりと解いて離れたけれど、その途端に右手を夏基につかまれる。

その力強さに驚いて、立ち止まった。

「どこに行くんだ……?」

「え?」

その低い声に振り向くと、私をじっと見つめている夏基の瞳。
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