焦れ恋オフィス


「じゃ、私は家に帰るね。夏基が憧れの相模さんと直接会える機会なんてこの先滅多にないだろうし、楽しんでね」

「あ……あぁ。なあ、芽依……」

「ん?」

夏基は、私を見つめながら、何かを言おうとしながらもためらっている。

その揺らぐ瞳の色は迷いかな……?

それとも不安?

普段見せない感情が夏基の瞳に宿っていて、思わず見返してしまった。

そんな私を気にするように、

「俺が帰ってくるまで待ってるか?」

探るように夏基は呟いた。

「……どうしたの?そんな事言うなんて珍しいね」

普段、私が泊まりたいと言えば何も言わずに泊めてくれるけれど、夏基からはあまりそうして欲しいとは言わないし、私を引き留める事もあまりないのに。

……まぁ、愛し合ったあと、そのまま眠って朝になる事は多いけれど。

「私が帰ると寂しい?」

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