焦れ恋オフィス
ふふっと笑ってまだソファに座っている夏基の膝に腰掛けて、首に腕を回す。
じっと見つめると、夏基の手も優しく私の腰に回された。
「……なんか、今日の芽依おかしいんだけど……」
「……」
「なあ、突然部屋に戻って来たりして、一体何があったんだ?」
心細げにも聞こえる声。
そして。
そんなに優しい目で見つめられると、私を本気で愛してるって錯覚しそうになる。
整った顔は、夏基さえその気になれば大抵の女の子を夢中にできる。
優しい性格は、今みたいにほんの少しの私の変化も見過ごさずに気にかけてくれる。
出会ってから今まで、どれほど夏基を私一人だけのものにしたくて苦しい想いに負けそうになった事か。
「夏基の部屋って居心地いいから……ついつい来ちゃうの」