甘々ちょこれーと 〔短〕
「へっ?」
私は目が点になったまま先輩の顔を見る。
「なんちゅー顔してんだよ!!お前、涼が好きなんだろ?」
「なんで…?」
「そんなの見てればわかるって!ほらっ早く行けよ!」
「でも、清水先輩、まだトレーニングの続きが…」
「俺は中野に頼むからいいよ」
中野とは陸上部のもう1人のマネージャーのこと。
そして私の親友。下の名前は遥菜。私と同じ2年生。
「ありがとうございます!」
私は清水先輩にお礼を言って涼くんの元へ戻った。
清水先輩からトレーニングの続きに付き合えと言われた遥菜は嬉しそう。
遥菜は清水先輩が大好きなのだ。