言霊師
残暑がまだ厳しめだとは言え、今は季節で言うと秋。
昨日、ジャケットは持っていてもほとんど着ないままTシャツで過ごしたヒョウリは、寒さを遮る『暖』という言霊をつくり、それを側に置く事で風邪を免れていた。
つまり、普通の人ならば上着は持ち歩くべき気温だという事。
一言主にもジャケットを持たせたが、面倒そうにしていた。彼も、言霊で暖をとる事が出来るからだろう。
と、そこまで一言主とのやり取りを思い出したヒョウリは、ふと疑問がわく。
「お金…持ってるのかな」
見た目にこだわってバッグも持たせたが、財布はさすがに自分も使うので手元に残してある。まさか、全部ムメに払わせるのか。それとも、何か術を使って……。
昨日、ジャケットは持っていてもほとんど着ないままTシャツで過ごしたヒョウリは、寒さを遮る『暖』という言霊をつくり、それを側に置く事で風邪を免れていた。
つまり、普通の人ならば上着は持ち歩くべき気温だという事。
一言主にもジャケットを持たせたが、面倒そうにしていた。彼も、言霊で暖をとる事が出来るからだろう。
と、そこまで一言主とのやり取りを思い出したヒョウリは、ふと疑問がわく。
「お金…持ってるのかな」
見た目にこだわってバッグも持たせたが、財布はさすがに自分も使うので手元に残してある。まさか、全部ムメに払わせるのか。それとも、何か術を使って……。