言霊師
「…久しぶりだな。直接会うのは、そなたに力を授けて以来か。」
「えぇ。覚えていて下さっただけで、光栄です。」
照れたように笑うムメを見て表情を崩しかけた一言主は、彼女の手元を見て一気にその顔に影を落とした。
「…もう、4人目か。」
「はい。今日の夕方、4人目を片付けて参りました。」
先程ムメの話を聞いたので、ヒョウリでも何の話をしているのか察する事が出来る。ムメが、ヒョウリに会った時―――彼女は“仕事”を終えた直後だったのだ。
私欲に走り、神との約束を破った言霊師を消す。という仕事を。
「えぇ。覚えていて下さっただけで、光栄です。」
照れたように笑うムメを見て表情を崩しかけた一言主は、彼女の手元を見て一気にその顔に影を落とした。
「…もう、4人目か。」
「はい。今日の夕方、4人目を片付けて参りました。」
先程ムメの話を聞いたので、ヒョウリでも何の話をしているのか察する事が出来る。ムメが、ヒョウリに会った時―――彼女は“仕事”を終えた直後だったのだ。
私欲に走り、神との約束を破った言霊師を消す。という仕事を。