カレカノ
学校に着けばバカな2人は虫の息で。
「ヒューヒュー…」
「ぜぇ…ぜぇ…」
学校の壁に手をついて息苦しそうな2人をよそに他の生徒が校門をくぐって行く。
「あ…たしの…勝ちよ…ね?」
「ハァ…?俺の…勝ちだろ…」
膝が笑って動けない2人。
「また、競争して来たの?で…今日はどっちの勝ち?」
背後から爽やかな声が聞こえ同時に振り向く。
「「あたし、俺の勝ち!!!!」」
声をかけたのは朱希の親友で同じクラスの慶太。
「ま!どっちが勝っててもいいけどね?アハハ」
「じゃあ、聞くなよ…」
肩を落とし慶太にツッコミを入れると何とか隣に並び柚葉に視線を送ると立ち去った。