月と太陽の恋愛関係
俺が答えた声は驚くほどに気持ちの欠片も見当たらなかった。


それにも彼は気付いたはずだ。

その証拠に少しだけ眉が動いたのが見えた。


それでも彼は感情を隠すように、可愛らしい笑顔を作り、「ありがとう」そう言って教室からその姿を消した。


「ふぅ…」

何だか物凄く疲れた俺は小さくため息をつき、ダラダラと鞄を手に持ち、教室を後にした。



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