~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅳ 竜と超能力の王
 やった、と紫音が小さくガッツポーズをしたのを麟紅は見逃さない。ちなみに『れーちゃん』は紫音の親友の檸檬(れもん)という名の少女。古々阿市は神鳴学園がある市の隣の隣の市である。
 ここまででうすうす気づくとは思うが、麟紅はシスコンである。おそらく重度の(本人は自覚していない)。

「さぁ~てと」

 声と共に麟紅は立ち上がる。風呂に入ろうと思ったのである。
 紫音はよっぽど嬉しいのか、麟紅のことなど気にも留めずに食後の皿洗いに没頭している。
 麟紅は視界の端で紫音の嬉しそうな顔を見てクスッと笑い(もちろん似合っていない)、風呂場へと続く廊下に出た。
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