【完】俺の守護霊
■第3章■

美緒の告白








「はぁーっ!まさか家に誘われるとはな。びっくりした」






あれから家に帰ってきてお風呂から上がった翔はソファーに寝そべっていた。






『あたしもびっくりした』






あたしはいつ本題を切り出そうかタイミングを伺っていた。






翔がお風呂に入っている間も何回も何回も頭の中でリハーサルをして。






緊張してきていた。






「なぁ?今日元気無いし、やけに素直だよな?」






隣に座ったあたしの頭に手を乗せた翔。






もう言わないと。








手をギュっと握ってあたしは翔の方に若干向いて真っ直ぐ翔の瞳を見た。







『ねぇ、翔?』

「ん?」








『あのさ、もうね…“あたし”を探すの止めよう?』




















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